課題解決事例08

高スペックのダイキャスト部品を
加工できる会社を開拓

多様なネットワークで急な増産に対応できる高スペック部材加工業者を発掘し
ダイキャスト加工部品を供給

PROPOSER

名古屋支店 営業担当

製造メーカーのお客様に各種金属部品をお届けしています。
コストダウンや製品の品質向上などお客様の課題を解決する提案を行います。

東京支店 営業担当

BEGINNING

産業機器を製造されている弊社のお客様が需要急増のため急遽増産を行うことになり、その機器に使用する油空圧電磁弁を大量に必要とされていました。

もともとこの電磁弁はお客様の工場で内製していたものですが、増産対応するためには外部に製造委託せざるを得ないこととなり、わが社に委託業者の発掘も含め電磁弁を調達せよというご用命がことの始まりです。

NETWORK

早急にダイキャスト加工企業を見つけなければ

国内にダイキャスト加工を行う企業はたくさんありますが、私どものお客様が自ら行っていた工程と同じスペックの精度を出せる企業はそうはありません。

特にお客様が必要とされる電磁弁は特殊な形状でかつ高精度であるため、ダイキャストを高精度に研削・研磨しなければなりません。マシニングセンタやCNCを使って金属の塊を一から切削すれば求める精度を出すことはできるのですが、1個当たりのリードタイムが長くなりコストが合いません。そこで、お客様の増産要請にお応えするためには、現状と同じ方式でダイキャストを高精度に加工するしか方法がありませんでした。

そこから、我々の取引先も含め、お客様のリクエストにお応えできる会社を必死になって探しました。紹介いただいた企業や独自に調べて問い合わせた企業など数件の候補企業が見つかりました。現物を見せて相談するとどの企業も初めは「できますよ」「是非やらせてください」と言うのですが、いざ実際に加工してもらうとほとんどの場合、どうしても要求精度に届きませんでした。

SOLUTION

なぜできないのか一緒になって考える

ほとんどの企業が「この加工はうちではできない」と諦めてしまうなか、候補企業のうちの1社だけは何度NGになっても加工方法を変えてチャレンジを続けていただけました。この仕事をどうしても形にしたいという強い思いがなければ、何度もチャレンジを続けることはできなかったと思います。

この企業姿勢に私は感動し、なぜ精度を出すことができないのか、どうすれば加工できるのかを協力企業様と一緒になって考えさせていただくことにしました。製品の納期がどんどん迫って来るなか、協力企業様に泊まり込みで試作に立ち合い、何日もかけてようやく求める精度を出すことができたのです。

あとはどうコストに合う加工方法にするか。

協力企業様は初めから一部の職人の属人的な能力で精度を出すのではなく、だれが加工しても同じように精度が出る加工の標準化が必須であると考えていましたので、治具の作成やマニュアルの整備など迅速にもれなく整備され、見事に量産供給体制を確立されました。
お客様からは、急激な増産要請に対して真摯に向き合いきちんと要求数量を納品

本件からは、ものづくりの現場では「できないことはない」という気持ちが大切であるということを学びました。今後も常にお客様の課題をお聞きし、諦めることなく提案を続けて行きたいと思います。

SOLUTION STORY

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治具搬送で製造時のキズを撲滅

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日本国内で修理できなかった機械部品をタイの企業に輸出して再輸入

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お客様のご要望を超える対応

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/ 07

高スペックのダイキャスト部品を加工できる会社を開拓

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